中期経営計画「Make Innovations Stage-Ⅱ」の2年目を終えて 代表取締役社長 柏原 正人 中期経営計画「Make Innovations Stage-Ⅱ」の2年目を終えて 代表取締役社長 柏原 正人

当期の世界経済は、新型コロナウイルス感染症(以下、本感染症)拡大に対し、ワクチン接種による感染縮小と感染力が強い変異株等の影響による再拡大を繰り返すなど、依然、不透明な状況が継続しています。また、原燃料価格の高騰や、ロシアによるウクライナ侵攻によって世界全体でのサプライチェーンの混乱に拍車がかかることなどに伴い、幅広い分野で値上げの動きが出てきています。日本経済におきましても、世界経済同様にワクチン接種による改善はあるものの、変異株の影響などにより、その収束が見通しにくい状態が続いています。また、温室効果ガス排出量削減など環境課題への対応は更に重要性を増しております。日本の発泡プラスチックス業界におきましては、本感染症拡大により、食品容器関連の需要は堅調に推移しておりますが、ウクライナ情勢などの新たな問題発生により、各種部材や搬送資材・梱包材の需要の本格的な回復には至らず、また、原材料高騰によるコスト増の継続など、先行き不透明な状況が続いております。 このような厳しい経営環境のなか、当社グループは本感染症に関して、取引先企業や当社グループ従業員の安全と健康を第一に考えるとともに、本感染症に関するリスクを最大限、回避する対策を取りながら、本年度が最終年度となる3ヵ年中期経営計画「Make Innovations Stage-Ⅱ」の基本方針に掲げた「事業ポートフォリオの変革」と「収益体質強化に向けた戦略の実行」に取り組んでまいりました。また、環境リーディングカンパニーの位置づけを確固たるものとするため、2020年7月に策定した「SKG-5R STATEMENT」に掲げた目標達成に向け、SKG-5R(※1)推進の一層の強化を図っております。サステナブル・スタープロダクト(環境貢献製品)(※2)の創出と拡大は、特に資源循環を意識し、2030年度までに当社グループが製造する製品原材料の50%をリサイクルまたはバイオマス由来に置き換えるという目標を掲げ、それぞれ「ReNew+」(※3)、「BIOCellular」(※4)、というカテゴリーブランドを制定し、強化しています。また、日本政府の2050年カーボンニュートラル宣言に賛同し、その実現に向けた取り組みを策定しました。 その結果、当期の売上高は1,175億6千7百万円(前期比-)、営業利益は14億6千3百万円(前期比30.0%の減少)、経常利益は14億1百万円(前期比28.4%の減少)でありましたが、当期において欧州における連結子会社であるProseatグループの固定資産・のれん等の減損損失64億7百万円を特別損失として計上、投資有価証券の一部売却に伴う特別利益4億4千5百万円と法人税等を加・減算し、親会社株主に帰属する当期純損失は59億1千7百万円(前期比-)となりました。 なお、「収益認識に関する会計基準」等を当期首から適用しており、当期の売上高は、適用前に比べて123億5百万円減少しておりますが、利益への影響はありません。そのため、当期における経営成績に関する説明は、売上高については前期比(%)を記載せずに説明しております。 当期の期末配当金につきましては、1株につき7円とさせていただきました。これにより、既にお支払いしております中間配当金(1株につき5円)と合わせまして、当期の年間配当金は前期より9円減額の1株につき12円となります。

今後の見通しにつきましては、本感染症の影響は、ワクチン接種の進展など世界各国における感染抑制の取り組みにより収束に向かっていくことが期待されますが、ウクライナ情勢悪化の長期化や為替の変動、原燃料価格上昇の影響にも留意する必要があります。 当社グループでは、生活分野において、国内でまん延防止等重点措置の解除など活動制約の緩和を受けた行楽・観光関連資材需要の一部回復と、スーパー等の食品用トレー、飲食店における持ち帰り容器などでの巣ごもり需要の定着化が予想され、今後も引き続き堅調に推移するものと見込まれます。グローバルに展開している工業分野においては、自動車関連は、本感染症の影響、半導体など部品の需給不安定に加え、ウクライナ情勢による新たなサプライチェーンのリスクの懸念もあり、部材用途、部品梱包材用途での回復状況は不透明な状況が継続すると予想されます。また、家電・IT関連においては、本感染症の影響から堅調なパソコン需要が落ち着いていくものの、液晶関連全般では伸長が見込まれます。 なお、2023年3月期の連結業績見通しにつきましては、売上高1,250億円、営業利益18億円、経常利益16億円、親会社株主に帰属する当期純利益9億円を見込んでおります。 株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

※1 「SKG-5R」の「SKG」は積水化成品グループ、「5R」はReduce、Reuse、Recycle、Replace、Re-createを指します。
※2 「サステナブル・スタープロダクト」は、原料調達から製造・供給・廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体で、環境負荷低減や限りある資源に配慮した製品です。
※3 「ReNew+」は、リサイクル原料を活用した当社製品カテゴリーです。
※4 「BIOCellular」は、生分解性またはバイオマス由来プラスチックスを活用した当社製品カテゴリーです。