汚染防止

汚染予防に関する取り組み

化学物質は、人びとの生活の維持・発展には欠かせないものです。しかし、人の健康や生態系に有害な影響を与える恐れがあり、化学物質を適正に管理することが求められています。積水化成品グループは、環境方針に基づき、使用する化学物質や廃棄物の確実な管理・処理・再利用に努め、豊かな生態系の保全に貢献します。

資源循環

廃棄物削減・資源利用に関する取り組み

私たちの生活や事業活動は、限りある資源で成り立っています。資源枯渇への対応や廃棄物の適切な処理と再利用を、より一層進めることが重要であると、認識しています。
積水化成品グループは、環境方針に基づき、事業活動に伴う廃棄物の削減および再資源化に取り組み、持続的な循環型社会の構築を目指します。

目標・実績

項目 目標 2023年度実績
汚染の削減・防止 ボイラーの燃料を、重油からガスに変更することで、NOx、SOx、ばいじんなどの汚染物質を削減 国内1事業所のボイラー燃料を重油からガスに変更し、汚染物質の削減に取り組みました。
廃棄物の削減・防止 分別による再利用やエネルギー回収を伴う焼却への変更などを実施し、廃棄物排出量を削減

2030年度:再資源化率 99%(国内全事業所)
製品端材を廃棄せずにリサイクルを行うなどの取り組みを実施しました。

再資源化率:97%(国内全事業所)
資源利用の削減・防止 積水化成品グループが生産するすべての製品について、バージン原料からリサイクル原料または生分解・バイオマス由来のものへ置き換え

2030年度:リサイクル・バイオマス使用原料比率
50%以上
新たにポリエチレン再生材を利用するスキームを構築し、各種製品梱包材への活用を開始しました。

リサイクル・バイオマス原料使用比率:18%

廃棄物排出量の推移、廃棄物の削減または防止目標に対する実績

項目 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
廃棄物排出量(トン) 12,606 12,855 12,749 11,281
有害廃棄物の発生量(トン) 14 11 14 10
廃棄物単純焼却・ 最終埋立処分量(トン) 966 940 995 1,455
リサイクル量(トン) 11,640 11,915 11,753 9,827
再資源化率 96% 96% 97% 97%

集計範囲:積水化成品グループ全拠点(※再資源化率の集計範囲:当社グループ日本国内全拠点)

※有害廃棄物:特別管理産業廃棄物と水銀使用製品廃棄物

※排水量の推移は、水資源の保全のページに掲載しています。

環境に関する違反件数(許可・基準・規制違反ほか)

2023年度、排水規制を含む環境法規制に関する違反・罰金などは発生していません。

ISO14001認定取得状況

積水化成品グループは、生産事業所を中心に、環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001の認証を取得しています。
生産拠点における認証事業所 は20拠点、認証事業所比率は30%です。

ライフサイクルアセスメントの活用

積水化成品グループは、原料調達から使用段階、廃棄、リサイクルに至るまでのライフサイクル全体で、環境負荷低減や限りある資源に配慮した製品の開発・設計が重要と認識しています。ライフサイクルアセスメントの実施を通して、研究開発や設計段階から、環境に配慮した製品づくりに対する評価・改善を進めています。

例えば、「エスレンビーズ RNW」では、リサイクル原料を使用することで、原料調達から製造までのCO₂排出量を、従来の発泡スチロールと比較して、大幅に削減できるという評価結果が得られています。
・原料調達からビーズ製造までのCO₂排出量:56%削減
・原料調達からビーズ製造後、成形加工を経て成形品までのCO₂排出量:19%削減

その他の「サステナブル・スタープロダクト(環境貢献製品)」についても、ライフサイクルアセスメントの評価を活用して、効果が得られたものはカタログやホームページで公表しています。

イニシアティブ参加

クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)や日本プラスチック工業連盟のワーキングチームへの参画を通じて、プラスチックの資源循環を推進する活動を行っています。
また、リサイクル原料を活用した「エスレンビーズ RNW」や「ピオセラン RNW」では、納入先の企業とリサイクルシステムを構築するなど、廃棄物削減と資源循環に取り組んでいます。